第38回越谷成年後見市民講座を開催
2015-11-26
平成27年10月17日(土)に「尊厳死とはなにか」をテーマに開催しました。
これまで成年後見市民講座では、将来判断能力がなくなったらどうしよう・・・
「任意後見制度」の利用、自分の財産は自分で処分したい・・・
「公正証書遺言」の作成、相続人間の争いを避けたい・・・
「遺産相続」、そして、お墓・葬儀などどうしよう・・・
「終活」など色々なテーマで高齢期の生活を考えてきました。
今回は、回復の見込みがなく、辛い闘病が強いられる状況や判断能力が低下して自分の意思を表すことができなくなった場合、安らかなその時を迎えるにはどうしたらよいのかを考えるために、日本尊厳死協会の専門家に講演していただきました。
尊厳死の概要は、
①不治かつ末期になった場合、延命措置は断ります。
②ただし、苦痛を和らげる措置は実施してください。
③回復不能な意識障害に陥ったときは生命維持装置を取りやめてください。
ということを元気なうちに宣言し、書面します(リビング・ウイルというそうです)。
つまり、自分の意思で最期を迎える方法ということです。日本尊厳死協会は、リビング・ウイルを発行・管理する活動を行っているとのことです。
健康寿命という言葉がありますが、平均寿命とは10歳以上も差があります。長い高齢期をいかにして健康で楽しく人生を送るかが大きなテーマになりますが、尊厳死を考えておくことも安心して今を生きるために必要と感じた講座でした。
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